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in BEPPU について

『in BEPPU』は、別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』(2009年から計3回開催、2015年に完結)の後継企画として、2016年より始動した、大分県別府市を舞台に開催する個展形式の芸術祭です。国際的に活躍する1組のアーティストによる、地域性を活かしたアートプロジェクトを毎年秋に実現します。2016年『目 In Beppu』アーカイブ
第2回目のアーティストは、公共空間を大胆に変容させるアートプロジェクトで国内外で話題を巻き起こしてきた西野 達。世界屈指の温泉観光地・別府で彼が創るのは、別府名勝『地獄めぐり』ならぬ『アート天国めぐり』。何が起こるかわからない、前代未聞の光景が町じゅうに点在します。
アートはこれまでに見たことがない世界を紡ぎ、異なる視点の存在に気づかせてくれます。私たちは『in BEPPU』の開催を通じ、アートの力によって、驚きや発見に満ちた豊かな地域や人生を実現したいと考えています。

アーティスト紹介

西野 達

1960年名古屋生まれ。ミュンスター芸術アカデミーで彫刻を学び、1997年から主にヨーロッパで活動。世界中の有名な彫像や建造物、時計台、公衆トイレなどを仮設壁で囲み、リビングルームや宿泊が可能なホテルに変容させてしまうなど、大がかりなインスタレーション作品を制作。近年ではシンガポールの象徴であるマーライオン、ニューヨークのコロンブス像を作品化し大きな話題を呼んだ。
西野 達 Web

2014年
So I only want to love yours/Manifesta10、エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルグ)
2012年
Discovering Columbus/コロンバスサークル(ニューヨーク)
2011年
The Merlion Hotel/シンガポールビエンナーレ2011(シンガポール)
2010年
豆腐仏陀と醤油の後光/あいちトリエンナーレ2010(名古屋)
2009年
War and peace and in between/アートギャラリーオブニューサウスウェールズ(シドニー/オーストラリア)
2006年
天上のシェリー/メゾンエルメス(銀座)
2005年
flag/Ecstasy、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)
ホテル ヴィラ会芳亭/横浜トリエンナーレ2005(横浜)
2002年
Villa Victoria/リバプールビエンナーレ2002(リバプール)

過去作品

Discovering Columbus / 2012
photo by Go Sugimoto
The Merlion Hotel / 2011
photo by Yusuke Hattori

インタビュー

アートは人間の想像力の拡張に繋がっている。それこそがアートの存在理由

昨年から別府へ何度も訪れリサーチを重ねてきた西野さんに、別府の印象や今回の作品についてインタビューしました。


西野さんにとって別府とはどんな町ですか?

去年展覧会のリサーチで初めて別府を訪れました。歴史のある温泉街なので日本家屋の旅館が立ち並ぶ町並みをイメージしていたのですがそれとは全く違いましたね。駅前通りは東京のどこかにありそうな感じです。別府の魅力は裏側です。

別府には路地がたくさんありますが、表から見ることができない路地が別府を形作っているように、表からは見えない裏側の別府が本当の別府の魅力だと思っています。裏側という言葉が悪ければ、長期間滞在してみて初めて別府の本当の良さがわかる、に置き換えましょう。観光で訪れる温泉ももちろん素晴らしいのですが、別府の住民、別府の食事、別府の歴史を含めたカオス的なパワーに圧倒されました。好き勝手に生きている人々が別府に集まっているのか、別府に住むと好き勝手に生きてみたくなってくるのかはわかりませんが、いずれにせよ自由な空気が充満している活力にあふれた素晴らしい町です。


『西野 達 in 別府』で発表する作品について教えてください。

リサーチで何回も別府を訪れ、普通の観光では見えない別府の魅力にやられました。観客が別府の裏の魅力にも気づいて欲しいと、町中に作品を複数個展示することで別府の町を回遊するようにと計画しました。『別府地獄めぐり』にあやかり、大型の屋外インスタレーション4つ、別府で撮影した写真作品4つ、全部で8つの作品を展示する予定です。これらの作品展示に加えて、トークをしたりバーをオープンしたりと『別府芸術めぐり』を出現させようと目論んでいます。
メイン作品の1つ『油屋ホテル』は現代の別府の基礎を作った油屋熊八をモチーフに、ひいては別府の歴史を具現化しようとするホテル型作品です。JR別府駅前の油屋熊八のモニュメントをレセプションで宿泊客を迎える像として作品に取り込み、同じく別府駅前の手湯を露天風呂に転化し、113年続いた別府の老舗『花菱ホテル』の客室の備品などを活用して寝室を再現します。
『別府タワー地蔵』は、別府の公衆浴場に必ず祀ってある薬師様からヒントを得た作品です。住民に親しまれている『別府タワー』に道祖神的な意味合いを持たせ、町の守り神・旅行者の守り神とするわけです。


西野さんにとってアートとはなんでしょうか?

アートは普段見慣れたものの別の見方を提案することだと思っています。たとえばファン・ゴッホは新しいひまわりの見え方を描いたし、ピカソは見たこともない人物像を創造したというわけです。アート作品は全て人間の想像力の拡張に繋がっています。それこそが人類におけるアートの存在理由だと言えるでしょう。想像力の拡張に繋がらない作品、つまり作家からの事物の新しい見え方の提案がなく、過去の焼き直しのような作品はアートとは言えないのです。アートは先人たちの作品の表層を崇め、それに近づこうと努力する作業ではなく、過去の作品を否定することで新しい作品を作ってきた先人たちの意思を引き継ぎ、その先人たちの作品をも否定して、見た事もない作品を作ろうという作業なのです。
アートを見る機会は全ての人々に平等に開かれていなければいけません。なぜなら想像力は人生において最も大切なスキルだからです。人は自分の将来を考えるとき、想像力を最大限に使い自分の進むべき道のより良い選択をします。想像力が大きければそれだけ正しく判断する可能性が増えるでしょう。同じように、大きな想像力なくして人類は人類の進むべきより良い方向を決定できないのです。その意味で、アートで世界を変えることは可能なのです。


西野さんの作品は見慣れた日常の風景を一変させ、私たちに新しいものの捉え方を提案します。別府の裏側にある魅力を体験しながら作品に出会う『芸術めぐり』で、あなたの想像力を拡げてみませんか。

鑑賞方法

インフォメーションセンターにて会場マップを配布します。

場所JR別府駅構内『西野 達 in 別府』『ベップ・アート・マンス2017』
総合インフォメーションセンター(別府市駅前町12-13)
営業時間2017年10月21日(土)─12月24日(日) 10:00─18:00

『油屋ホテル』夜間特別鑑賞体験(抽選)

開催日会期中の金曜·土曜·祝前日 *ただし10/28(土)、12/23(土·祝)は除く
時 間19:30─翌朝8:30

本展にて発表される作品『油屋ホテル』では、夜間に作品鑑賞ができる1日1組限定の特別プログラムを会期中上記の日程で実施します。夜間から翌日の早朝まで、『油屋ホテル』内のベッドルームやトイレ、手湯を活かした露天風呂などを実際に利用することで、ホテルルームとしての作品空間を存分にお楽しみいただけます。

▶お申し込み方法

下記の予約フォームまたはお電話にてお申し込みください。
厳選なる抽選により1日につき1組 (最大2名まで)を決定します。

▶申し込み受付期間

*抽選結果は当選者のみに事務局よりご連絡いたします。

第1期 11/2(木·祝前日)─11/25(土)開催分
申込受付 9/29(金)─10/12(木)
変更→10/2(月)─10/12(木)
抽選結果発表 10/16(月)

第2期 12/1(金)─12/22 (金)開催分
申込受付 10/28(土)─11/10(金)
抽選結果発表 11/14(火)

●お申し込みの前に必ずお読みください 同意書
●お申し込みフォームは こちら

イベント

『西野 達 in 別府』 アーティスト・トーク

作家によるアーティスト・トークを行います。日本を代表する美術批評家の1人である椹木野衣さんをゲストにお迎えし、本展の内容や作家自身の魅力に触れていきます。

日時:11月5日(日) 18:00─20:00(17:30開場)
会場:別府ブルーバード会館3階フレックスホール(別府市北浜1-2-12)
料金:無料
定員:150名(要予約)
登壇:西野 達、椹木野衣(美術評論家)
進行:山出淳也(混浴温泉世界実行委員会 総合プロデューサー)

●ご予約は こちら

これからの芸術祭を考える ─欧州、日本の事例を通して─

今年開催された『ベネチアビエンナーレ』や『ドクメンタ14』をはじめとした国際展や、国内の芸術祭の視察報告を行います。第2部では国内外の国際展に精通するキュレーター・飯田 志保子さんと山出淳也(混浴温泉世界実行委員会 総合プロデューサー)によるトークセッションで、地域や都市におけるアートの役割や、芸術祭の課題や可能性について考察します。

日時:11月18日(土) 14:00─17:00(13:30開場)
第1部 14:00─15:00 国内外芸術祭レポート
第2部 15:10─17:00 トークセッション

会場:不老泉2階集会室(別府市中央町7-16)
定員:40名(要予約)
料金:無料
登壇:飯田 志保子(キュレーター・東京芸術大学芸術学部先端芸術表現科 准教授)、山出淳也(混浴温泉世界実行委員会 総合プロデューサー)

●ご予約は こちら

●このほか、会期中にさまざまなイベントの開催を予定しています。最新情報は『ニュース』をご覧下さい。

グッズ

『西野 達 in 別府』オリジナルグッズ

西野 達さんが本展のために描き下ろしたドローイングをあしらった手ぬぐいやTシャツのほか、『西野 達 in 別府』作品にちなんだスペシャルグッズも販売します。グッズの詳細、販売箇所の最新情報は公式Web サイトで順次公開します。

同時期開催

ベップ・アート・マンス 2017

秋の1ヶ月間、別府市内で開催される市民文化祭。文化・芸術に関わるさまざまなプログラムが別府の町を彩ります。第8回目の今年は107のプログラムが開催されます。

会期:11月1日(水)─12月3日(日)
Web http://www.beppuartmonth.com

別府市内の旅情報

『旅手帖 beppu』Web

『歩いて、みつけて 別府のいいとこ』をコンセプトに、個性豊かな温泉やおいしいもの、わくわくするような路地裏や町の人とのおしゃべりなど、歩くほどにみつかる、別府の町の情報をつめこんだWebサイトです。別府の『いいとこ探しの旅』で、あなただけのとっておきの体験をお手伝いします。

Web http://beppu.asia

アクセス

飛行機
大分空港を利用します。空港から別府駅までは空港バスをご利用ください。
就航路線:東京(羽田)、千葉(成田)、大阪(伊丹)、名古屋(中部国際)
空港特急バス『エアライナー』ー大分空港 ⇒ 別府(約50分)
列車で
JR別府駅を利用します。
日豊本線
 特急『ソニック』ーJR博多駅から(約2時間)
 特急『にちりん』ー JR宮崎空港から(約3時間15分)
車で
高速自動車道の出口は『別府IC』です。
福岡市・博多からー九州自動車道⇒大分自動車道(約2時間)
北九州市から ─ 北九州都市高速道路1号線⇒東九州自動車道⇒大分自動車道(約1時間30分)
熊本市からー九州自動車道⇒大分自動車道(約2時間40分)
宮崎市からー東九州自動車道⇒大分自動車道(約3時間)
バスで
大大分県外からの高速バス、特急バスは『別府北浜』または『別府駅前』で下車です。
『とよのくに』ー博多バスターミナルから『とよのくに』(約2時間40分)
『サンライト』ー長崎駅から(約3時間30分)
『SORIN号』─ 関西方面(京都・大阪・神戸)から(約12時間)
『パシフィックライナー』ー宮崎駅から(約3時間50分)
その他高速バスで
以下にご紹介する高速バスは大分市着ですが、大分市から別府駅まではJR日豊本線で約15分、車で約20分です。
『トロピカル』─ 鹿児島中央駅から(7時間30分)
『やまびこ』─ 熊本駅前から(約4時間)
船で
『別府国際観光港』を利用します。港から別府市役所までは車で約10分です。
『さんふらわあ』─ 大阪南港コスモフェリーターミナルから(約11時間50分)

お問い合わせ先

開催概要

名称:西野 達 in 別府
主催:混浴温泉世界実行委員会
会期:2017年10月28日(土) ~ 12月24日(日)
会場:別府市内各所

(2017年9月15日現在)

協力:アサヒビール株式会社/九州旅客鉄道株式会社/別府観光開発株式会社/株式会社 星野リゾート
後援:別府市/大分県教育委員会/別府市教育委員会/別府市旅館ホテル組合連合会/公益社団法人 ツーリズムおおいた/別府商工会議所/一般社団法人 別府市観光協会/大分県民芸術文化祭実行委員会/大分県芸術文化振興会議/別府市商店街連合会/別府料飲協同組合/大分合同新聞社/朝日新聞大分総局/毎日新聞社/西日本新聞社/読売新聞西部本社/今日新聞社/共同通信社/OBS 大分放送/TOS テレビ大分/OAB 大分朝日放送/エフエム大分/CTB メディア/ゆふいんラヂオ局/月刊・シティ情報おおいた/ネキスト

『第33回国民文化祭・おおいた2018』『第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会』プレイベント

大分県平成29年度創造県おおいた推進事業

総合プロデューサー:山出淳也(NPO 法人 BEPPU PROJECT)